デート中、彼がまた仕事の話を始めた。
「今日のプレゼンがさ…」「上司がマジで無能で…」「来月のプロジェクトが…」
私の前に置かれたパスタが、どんどん冷めていく。
ねえ、私と話したくないの?
喉まで出かかった言葉を飲み込んで、スマホの画面をチラッと見た。時計が8時半を指してる。2時間で仕事の話しか聞いてない…。
でもね、今なら分かる。あの時の彼は、別に私に興味がなかったわけじゃない。むしろ逆だった。
最悪のデートから学んだこと
27歳の冬。マッチングアプリで知り合った彼との初デート。
場所は渋谷の落ち着いたイタリアン。雰囲気もいいし、彼も写真通りで、「これはいけるかも!」って期待してた。
でも、座った瞬間から始まった。
営業成績の話。契約取れた自慢。上司の愚痴。クライアントとのやり取り。
私が「休日は何してるんですか?」って聞いても、「まあ、仕事のこと考えちゃうよね」で終わり。
「最近観た映画は?」→「映画観る時間ないんだよね。仕事が…」
「旅行とか行きます?」→「去年出張で大阪行ったくらいかな。その時もクライアント先だったけど」
もうね、心の中で叫んでた。
私のこと聞いてよ!!!
結局、デート終了まで私の話は5分もしなかった気がする。会計のとき、彼が「楽しかった!また会いたい」って言ってきて、正直ビックリした。
え、どこが楽しかったの?って。
その日の夜、友達にLINEで愚痴った。「最悪だった。自分語りばっかり。もう会わない」って。
でも今思うと…あれは私の勘違いだったかもしれない。
仕事の話=自慢じゃない、という衝撃
それから半年後。
会社の飲み会で隣になった先輩(34歳)が、またひたすら仕事の話をしてた。
「はいはい、またか」って思いながら聞いてたんだけど、途中でふと気づいた。
彼、めっちゃ私の反応見てる。
話しながら、チラチラこっち見てる。私が相槌打つと安心した顔するし、黙ってると焦った表情になる。
「つまんないよね、こういう話」って急に言われて、ドキッとした。
「え、いや、大変そうだなって思って聞いてました」って答えたら、彼の顔がパッと明るくなった。
「そう!?実は今週ずっとこの案件で悩んでて…」
あ。
この人、誰かに聞いてほしかっただけなんだ。
仕事の話しかできないんじゃなくて、仕事のことで頭がいっぱいで、それを分かってほしくて、でもどう話していいか分からなくて…。
胸がキュッとなった。
それから、私の彼に対する見方が変わった。次の飲み会では、こっちから「あの案件、どうなりました?」って聞いてみた。
すると彼、めちゃくちゃ嬉しそうに話し始めて。そして最後に、「ありがとう。君に話したら、なんかスッキリした」って。
それがきっかけで、今の彼氏になった。
「仕事の話ばかり」に隠れてる5つのパターン
経験してきて分かったのは、仕事の話をする男性って、実は大きく5パターンに分かれるってこと。
パターン1:あなたに認めてもらいたい
これ、一番多い。特に付き合う前の段階。
「俺、こんなに頑張ってるんだよ」「こんなこともできるんだよ」って、アピールしたくて仕方がない。
前に付き合った彼は、デートの度に昇進の話をしてた。最初は「自慢?」って思ってたけど、よく聞いたら「君のために、もっと稼げるようになりたい」って意味だった…。
鈍感だった自分が恥ずかしい(泣)。
パターン2:他に話すことが思いつかない
これもめっちゃ多い!
恋愛経験が少ない男性に特に多いパターン。趣味の話とか、プライベートな話とか、どう切り出していいか分からない。
でも仕事の話なら、専門知識があるから自信を持って話せる。安全地帯なんだよね。
私の友達の彼氏がこのタイプで。最初は「つまんない男」って言ってたのに、彼女が「週末何してるの?」「好きな食べ物は?」って具体的に質問するようになったら、だんだん話が広がっていった。
今では彼氏の方から「この前のドラマ観た?」とか話しかけてくるらしい(笑)。
パターン3:本気でストレス溜まってる
これ、見逃しちゃいけない。
仕事でマジで追い詰められてて、誰かに聞いてほしくてたまらない状態。
愚痴とか弱音って、男性は同僚や友達には言いにくい。だから、心を許せる相手の前で、ついつい溢れ出ちゃう。
前に付き合ってた彼が、デート中ずっと上司の愚痴を言ってて。「もう聞きたくない」って思ったんだけど、よく見たら目が充血してた。
「最近、ちゃんと寝てる?」って聞いたら、「実は…」って、パワハラ受けてること打ち明けてくれた。
あの時、「仕事の話ばっかり!」って怒らなくて良かった。
パターン4:あなたの意見を聞きたい
意外とこれもある。
「こういう時、どうしたらいいと思う?」「女性から見て、この対応どう?」みたいに、実は相談したかったりする。
今の彼氏がこのタイプで、「女性の顧客にこう言われたんだけど、どういう意味だと思う?」とか、よく聞いてくる。
最初は「なんで私に聞くの?」って思ってたけど、私の意見を尊重してくれてるんだって気づいた。
パターン5:正直、あなたに興味ない
これは…悲しいけど、ある。
見極めポイントは、こっちの話を聞いてるかどうか。
私が話してるときにスマホ見たり、上の空だったり、「ふーん」しか言わなかったり。そして、私のことは一切質問してこない。
これは、もう諦めた方がいい。時間の無駄。
マッチングアプリで会った人で、完全にこのパターンの人がいた。デート中ずっと自分の話。私が「私は…」って言い始めたら、「あ、そういえばさ」って話を被せてくる。
2時間で私の話、5分もしてない。
次のデート断ったら、「なんで?楽しかったのに」って返信来て、マジで理解不能だった。
仕事の話から見えてくる、本当の人間性
でもね、仕事の話って、実はめっちゃ情報の宝庫なんだよ。
今の彼氏の場合、最初のデートで気づいたことがある。
彼が後輩の失敗の話をしたとき、「でも、俺の教え方が悪かったんだよね」って言ったの。責任を他人に押し付けない人なんだって、その瞬間に分かった。
あと、クライアント対応の話で、「相手の立場で考えたら、確かにそうなるよな」って言ってて。思いやりがある人なんだなって。
逆に、前に付き合ってた元カレは、同僚の悪口ばっかり。「あいつのせいで」「あいつが無能だから」って。
その時は気づかなかったけど、付き合い始めてから、私のことも友達に愚痴ってたって後で知った…はぁ。
仕事での姿勢って、恋愛でも出る。
私が実践してる「仕事トークからの脱出法」
じゃあ、仕事の話ばかりの彼を、どうやって他の話題に誘導するか。
ステップ1:まず、ちゃんと聞く
これが一番大事。
適当に相槌打つんじゃなくて、本気で聞く。「それで?」「そのあとどうなったの?」って。
すると彼も、「あ、この子、ちゃんと聞いてくれてる」って安心する。
ステップ2:共感と質問をセットで
「それは大変でしたね」で終わらせない。
「その時、どう思ったんですか?」「私だったら焦っちゃうな」みたいに、感情の部分に触れる質問をする。
仕事の話から、だんだん感情の話にシフトしていく。
ステップ3:自分の話を挟む
「私も似たようなことがあって…」って、自分の体験を話す。
すると彼も、「そうなんだ!君の仕事ってどんな感じなの?」って、こっちに興味を持ち始める。
ステップ4:リフレッシュ提案
「お疲れ様です。たまには仕事のこと忘れて、リラックスしません?」って、明るく提案。
「今度、一緒に〇〇行きませんか?」って具体的な場所を挙げるのがコツ。
私は「猫カフェ行きましょう!」って誘ったら、彼、めちゃくちゃ喜んでくれた(笑)。
デート中の「仕事トーク」、NGな対応とOKな対応
NG対応(過去の私がやらかしたやつ)
「仕事の話、もういいです」←これ最悪。彼の存在を否定してる。
適当に「へー」「ふーん」だけ←バレてる。完全にバレてる。
スマホ見ながら聞く←論外。これは誰でも嫌でしょ。
「私の話も聞いてよ!」って怒る←逆効果。彼はシャットアウトする。
OK対応(今の私がやってること)
「すごく頑張ってるんですね」←まず認める。
「それ、どういう意味ですか?」←専門用語も質問。理解しようとしてる姿勢が大事。
「そういえば、休日はどうやってリフレッシュしてるんですか?」←自然に話題転換。
「次のデート、〇〇に行きませんか?」←具体的な提案で、仕事以外の楽しみを作る。
あの時の彼の気持ちが、今なら分かる
最初に書いた、マッチングアプリで会った彼。
あれから1年後、偶然街で再会した。
「あの時はごめん」って彼が言ってきて、びっくりした。
「俺、緊張してて、何話していいか分からなくて…仕事の話しかできなかった。でも楽しかったんだよ」
そっか。
彼も必死だったんだ。私を楽しませようと頑張ってたんだ。
それに気づかなかった自分を、ちょっと情けなく思った。
もし今あの時に戻れたら、ちゃんと彼の話を聞いてあげたい。「頑張ってるんですね」って言ってあげたい。
そしたら、もしかしたら違う未来があったかもしれない。
仕事の話ばかりの彼と付き合うなら、覚悟しておくこと
現実的な話をすると、仕事中心の男性と付き合うのは、ラクじゃない。
忙しい時期は連絡が減る。デートもドタキャン。疲れて会っても、元気ない。
でも、彼らは決して手を抜いてるわけじゃない。むしろ、仕事も恋愛も、どっちも大事にしようと必死だったりする。
今の彼も、繁忙期は連絡がガクッと減る。最初は不安だった。
でも、「忙しい時は無理しないで。落ち着いたら連絡して」って伝えたら、彼、めっちゃ感謝してくれた。
「そう言ってくれる人、初めて」って。
お互いのペースを尊重し合えたら、仕事人間でも長く付き合える。
結局、大事なのは「聞く力」
振り返ってみると、失敗してたときの私は、「聞いてるフリ」しかしてなかった。
心の中では「早く終わらないかな」「私の話もしたいのに」って思いながら。
でも今は違う。
本気で聞くようになったら、彼の話の中に、色んな気持ちが隠れてることに気づいた。
「認めてほしい」「不安」「頑張ってる」「疲れた」「君に相談したい」…。
仕事の話って、実はラブレターなのかもしれない。
不器用な男性が、自分のことを知ってもらおうと、精一杯書いたラブレター。
そう思ったら、ちょっと愛おしくなってきませんか?
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