好きなのに、なんでこんな言い方しちゃうんだろう
「お疲れ様です」
彼が帰る時、私の口から出たのはその言葉だけ。
本当は「今日もかっこよかったな」って思ってたのに。「一緒に帰りたい」って思ってたのに。
気づいたら「あ、もう帰るんだ。早いね」って、なんか嫌味っぽい言い方になってる。
(なんで素直に言えないんだろう…)
帰り道、スマホ握りしめながら後悔。
LINE開いて「お疲れ様でした!」って送りかけて、消して。「今日はありがとうございました」って打ち直して、また消して。
結局何も送らない。
気が強いって言われる。自分でもわかってる。
でもね、好きな人の前でこそ、強がっちゃうんだよね。
私が素直になれない理由
正直に告白すると。
私、昔から「女の子らしくない」って言われ続けてきた。
小学生の時、好きな男の子に告白したら「お前みたいな強い女は無理」って言われて。あの時から、もう決めたんだ。
弱いとこ見せたら、バカにされる。
中学でも高校でも、自分の意見言ったら「生意気」って言われた。大学では「怖い」って陰で言われてるの、知ってた。
社会人になって。
男性の上司に意見したら「君は主張が強すぎる」って注意されて。でも同じこと言ってる男性社員は「意欲的」って褒められてる。
…おかしくない?
だから私は、もっと強くならなきゃって思った。
弱みを見せたら、踏みにじられる。優しくしたら、なめられる。好きって言ったら、笑われる。
そう思い込んでた。
好きな人に、最悪の態度取った私の失敗談
去年のこと。
職場の後輩、タカシくん。入社2年目で、ちょっと天然だけど真面目で優しくて。
笑顔がめちゃくちゃ好きだった。
でも私、彼にどう接していいかわからなくて。
「またミスしてる。ちゃんと見直しした?」 「本当、手がかかるよね」 「そんなんだから、いつまで経っても一人前になれないんだよ」
言ってしまった後、胃がキリキリする。
(なんであんな言い方したんだろう…)
彼の表情が曇るのが見える。「すみません」って小さく謝る声。
違うの。怒ってるんじゃない。心配してるの。あなたのこと、すごく気にしてるの。
でも、それが言えない。
ある日、飲み会で。
彼が他の女性社員と楽しそうに話してるのを見て、胸がザワザワした。
嫉妬してる自分に気づいて、さらにイライラ。
「タカシくん、仕事中はあんなに覇気ないのに、こういう時だけ元気だね」
言った瞬間、場が凍った。
彼の顔が真っ赤になって、目が潤んでる。
やばい。やりすぎた。
次の日から、彼は私を避けるようになった。
必要最低限の会話だけ。もう雑談もしてくれない。
ランチも別々。視線も合わせてくれない。
その時初めて気づいた。
私、彼を失った。
「気が強い」って言われる女の、歪んだ好意の伝え方
友達のサキ(仮名)に相談した。
「あんた、好きだからって厳しくするの、もうやめなよ。小学生かよ」
ぐさっときた。
でもサキは続ける。
「気づいてる?あんた、好きな人にだけ異常に厳しいよ。他の男性社員には普通なのに、タカシくんにだけ鬼みたいな態度」
言われて、ハッとした。
確かに。
他の後輩がミスしても「ドンマイ」で済ませるのに、彼のミスだけは細かくチェックしてた。
なんでかって?
彼のこと、見てるから。
彼の仕事ぶり、全部把握してる。彼がどこで躓くか、何が苦手か、全部知ってる。
知ってるから、気になる。気になるから、口を出しちゃう。
でもそれ、本人からしたら「怖い先輩」でしかないよね。
「厳しいツッコミ」は、私なりの愛情表現だった。
「しっかりしてほしい」 「成長してほしい」 「もっと評価されてほしい」
そんな気持ちの裏返し。
でも、それって相手には伝わらない。
ただの「怖い人」「嫌な先輩」にしかならない。
二人きりの時だけ、ちょっと素直になれる自分
サキのアドバイスで、タカシくんに謝ることにした。
「この間の飲み会、言い過ぎた。ごめん」
LINEじゃなくて、直接。二人きりの時に。
彼は驚いた顔してた。
「え、先輩が謝るなんて…」
その反応にムカついた(笑)
「私だって人間だよ。反省くらいする」
そしたら彼、ちょっと笑って。
「先輩、二人の時は優しいですよね」
ドキッとした。
バレてた?
「いつも、みんなの前では厳しいこと言うけど、後でフォローしてくれますよね。『さっきは言い過ぎた』とか『でも頑張ってるのは知ってる』とか」
見てた。見られてた。
「正直、最初は怖かったです。でも、先輩が俺のこと気にかけてくれてるのは、なんとなくわかってました」
鼓動が早くなる。
「だから、嬉しかったんです。先輩に認めてもらえるように頑張ろうって」
喉が渇いた。
言わなきゃ。今、言わなきゃ。
「あのさ…私、あなたのこと…」
でも言葉が出てこない。
プライドが邪魔する。拒絶されたらどうしようって恐怖が襲ってくる。
「俺も、先輩のこと好きです」
…え?
「二人きりの時の先輩、すごく優しくて。そのギャップが、好きでした」
彼から言ってくれた。
私が素直になれない分、彼が素直になってくれた。
涙が出そうになった。
でも泣けない。気が強い私のプライドが、最後まで邪魔してた(笑)
気が強い女性の「実は好き」なサイン、教えます
付き合い始めて半年。
今でも私は素直になれない時がある。
でもタカシくん(今は彼氏)が、私の「好き」のサインを読み取ってくれる。
あなたにだけ細かく口出しする
興味ない人のことは、放っておく。
でも好きな人は、気になって仕方ない。
「そのネクタイ、派手じゃない?」 「最近疲れてるでしょ。ちゃんと寝てる?」 「その企画書、もうちょっとこうした方が…」
お節介。うざい。
わかってる。でも言っちゃう。
それって、見てるってこと。
二人の時、トーンが変わる
職場では鬼。でもLINEでは「おやすみ😊」とかスタンプ使っちゃう。
みんなの前では「は?何言ってんの」って言うけど、二人きりだと「ありがとね」って言える。
この落差が、私なりの精一杯。
厳しいこと言った後、必ずフォローする
「本当、ダメだね」って言った数時間後。
「さっきは言い過ぎた。でも、期待してるから言ったんだよ」ってLINE送る。
素直に「応援してる」って言えないから、遠回しな言い方になる。
でもそれ、本音。
あなたのことだけ、やたら覚えてる
「先週、風邪気味だったよね。治った?」 「そういえば、あの案件どうなった?」
好きだから、覚えてる。
興味ない人の話なんて、右から左。
でもあなたの話は、全部記憶に残ってる。
誘いを一度断ってから、別の日を提案する
「今週末、食事行きませんか?」
「は?急に何言ってんの。忙しいんだけど」
でも30分後。
「…来週なら空いてるけど」
プライドが邪魔して、すぐにはOKできない。
でも行きたい。会いたい。
だから、別の提案をする。
これ、脈ありのサイン。
素直になれない私たちが、できること
無理に性格変える必要はないと思う。
気が強いことは、悪いことじゃない。
自分の意見を言える。流されない。芯がある。
それって、強さだから。
でも。
好きな人には、ちょっとだけ素直になってもいいかもって思う。
「実は…」を使ってみる
「実は、心配してた」 「実は、応援してる」 「実は、あなたのこと気になってる」
この「実は」がクッション言葉になって、少し言いやすくなる。
厳しいこと言った後、一言付け加える
「本当、ダメだね」で終わらせない。
「…でも、頑張ってるのは知ってる」を付け足す。
たったそれだけで、伝わり方が変わる。
二人きりの時間を大切にする
みんなの前では無理でも、二人きりなら少し素直になれる。
その時間を作る。
「ちょっと話があるんだけど」って、二人になれる機会を自分から作ってみる。
失敗してもいいと思う
私も何度も失敗した。
タカシくんを傷つけて、後悔して、泣いて。
でも、失敗したから学べた。
素直になることの大切さ。
弱みを見せることの勇気。
完璧じゃない自分を受け入れてくれる人がいることの幸せ。
気が強いあなたへ
好きな人につい厳しくしちゃう。
わかる。
素直になれない。
わかる。
弱みを見せるのが怖い。
めちゃくちゃわかる。
でもね。
本当に好きなら、ちょっとだけ勇気出してみて。
「実は、好きです」
その一言が言えなくても。
「いつも見てる」 「応援してる」 「心配してる」
そのくらいは、言えるかもしれない。
相手も、気づいてくれてるかもしれないよ。
あなたのぶっきらぼうな優しさ。
あなたの不器用な愛情表現。
あなたの、必死に隠してる「好き」って気持ち。
気づいてくれる人は、いる。
私のタカシくんみたいに。
強いままでいい。
気が強いままでいい。
ただ、好きな人の前では、ちょっとだけ鎧を脱いでみて。
その勇気が、恋を動かすから。
…なんてね。
今でも私、タカシくんに「は?何言ってんの」とか言っちゃうけど(笑)
でも彼は笑って、「はいはい、ツンデレさん」って言ってくれる。
そんな関係、悪くないよ。
あなたも、素敵な恋ができますように。
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